数年分で考える看板の費用
看板は一度作って終わりに見えますが、継続して出している限り費用は発生し続けます。5年使う前提で並べてみると、判断が変わることがあります。
継続してかかるもの
- 許可の更新:許可には期限があり、継続して掲出するなら更新が要ります
- 点検と報告:更新の申請にあたって、資格を持つ人による点検結果の報告を求められます
- 照明の電気代:毎月。点灯時間と光源の種類で変わります
- 光源の交換:数年おき
- 面材の劣化:日当たりの強い面ほど早く色があせます。シートの張り替えが発生します
最後に出る費用
閉店・移転のときの撤去費と、テナントなら原状回復。基礎から作った自立看板は、撤去にも重機が要ることがあります。
比べ方
「初期費用+(年あたりの維持費×使う年数)+撤去費」で並べると、実態に近い比較になります。初期が安くても、光源の部分交換ができない構造だと、球切れのたびに本体交換になって逆転することがあります。
長く使う前提なら、購入時に「これはあとで部分的に直せますか」と聞いておくのが効きます。面材だけ、光源だけ、シートだけを替えられる構造かどうかで、数年後の出費が変わります。
素材による劣化の速さ
同じデザインでも、使う素材で持ちが変わります。屋外用の高耐候シートと標準のシートでは、色あせが始まるまでの年数が違います。初期費用の差が数万円でも、張り替えが1回減れば逆転します。南向きや西日の当たる面は特に効きます。
修理できる設計にしておく
- 面材だけ交換できるか
- 光源だけ交換できるか
- 文字の一部(電話番号など)だけ直せるか
電話番号や営業時間が変わることはあります。全面作り直しになる構造か、その部分だけ貼り替えられる構造かで、数年後の出費が変わります。
帳簿上の扱い
看板は金額と構造によって、資産として計上し減価償却する対象になることがあります。取得価額の判定や耐用年数の扱いは税理士に確認してください。設置費や電気工事費をどこまで含めるかで判断が変わることがあります。